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英語で現在進行形を使った未来表現の仕方

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前回の記事、英語で未来形willと〜be going toの使い分け方の補足&続編です。

英語をちょっと掘り下げて学んでいる方は、前記事を読まれたときに「willとbe going toだけじゃなくて、be 〜ingの現在進行形を使った未来表現もなかったっけ?」と気付かれたことと思います。

その通りです。今回は、「will」と「be going to」に加えて、現在進行を使った未来表現の仕方をご紹介します。ネイティブの間でも非常によく使われる表現です。

ポイント

まず、willとbe going toの使い分けは以下の通りでした。

will→話しをしている今現在に決めた未来、意志。

be going to→ 予め計画された未来、今もその軌道の上。

〜ing

では、現在進行形を使うとどうなるのでしょう。結論から言いますと、現在進行形の未来表現は実現性が高い予定で、何らかの行動が既に始まっている感覚が伴います。

例えば「今週の日曜に友達に会うんだ」と言うとします。willとbe going toを使っても表現はできますが、現在進行形で「I'm meeting my friend this Sunday.」と言うと、「すでに友達にもアポはとっていて、会う可能性はかなり高いんだな」という印象になるのです。

現在進行形は未来表現で使われていても、基本的には現在進行です。事実上、もしくは気持ちの上ですでに物事は進んでいて、今現在もその軌道にのっているのです。ゆえに、具体性がある分be going toよりも実現の可能性は高そうです。

それでは、例を見ながら比較をしてみましょう。

例1:「来月アメリカに行くんだ」言う場合。

  • 「I will go to the United States next month.」→「来月アメリカに行くぞ」という意志の方が強調され、それが具体的に動いている予定なのかはよくわからない。

  • I'm going to go to the United States next month.」→「来月アメリカに行くつもりです」と、計画•予定の流れの中に居る感覚は現在進行形と同じ。しかし現在進行形よりも客観的で臨場感に欠ける。

  • 現在進行形「I'm going to the United States next month.」→「来月アメリカに行きます!」と、アメリカへ行く計画はかなり実現の度合いが高い。聞き手は、「お、もう航空券取ったのかな。」「計画が立ててあるんだな」と、その未来が具体的に実行に移されている印象を受る。

例2:「来年卒業するよ」と言う場合。

  • 「I will graduate next year.」→「来年卒業するぞ」という意志や今なされた判断の意味が強く、計画的にプランが進んでいたのかはちょっとわからない。

  • I'm going to graduate next year. 」→以前から計画的に来年の卒業を視野に入れていて、今も軌道の上。しかし現在進行形よりも客観的で、あくまで「卒業するプランの中に居ます」といった感じ。

  • I'm graduating next year.」→着実に積み重ねがあって、卒業に向けて突き進んでいる様子。きっと卒業単位も十分足りているのでしょう。

なぜ『近い未来』なのか?

教科書には現在進行形の未来表現は「近い未来を表す」などと書いてあったりしますね。なぜ近い未来なのでしょうか。

これは筆者の見解ですが、一般的に人はその内容が「現実的」であると、未来をより身近に感じます。

例えば「来年の春に海外旅行をしよう」と考えるよりも、航空券を予約した後に「来年の3月28日にはハワイへ出発だ」と認識した方が、同じ時期の話をしているにも関わらずその予定を身近に感じますよね。それが「近い未来」の真意ではないでしょうか。

なので、「近い未来」の基準は話し手の感覚で変わって当然です。「tomorrow」でも「next month」でも話し手が身近に感じていれば近い未来。実際「next year」でも現在進行の未来表現は使われます。

補足:現在形を使った未来表現ついて

現在形を使った未来表現についても言及しておきます。これは、人の意志では変わらない電車の時刻など、予め決まっているスケジュールに使えます。

  • 「The train arrives at Tokyo station at 7pm.」(その電車は7時に東京駅に着きます。)
  • 「The second movies starts at 11am.」(2つ目の映画は11時に始まります。)

おわりに

長くなってしまいましたが、以上が英語での未来表現の大まかな使い分け方です!学校の授業では「同じもの」として教わってしまう表現たちですが、違った言い表し方なのですから、その裏に異なる感覚があるのは自然なことですよね。


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